
中村末広氏
(株)ソニー中村研究所社長
ソニー(株)顧問、前副社長
ベガの開発などテレビ部門を歩み、セミコンダクター、コアテクノロジー&ネットワークカンパニー プレジデントを歴任 |
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1999年の秋期SEAJフォーラムで私共が講演し、初めて世に問うたソニーの半導体ミニライン・コンセプトが礎となり、それに共鳴した当時通産省の窪田課長のご尽力により、民間企業14社が参加するHALCA国家プロジェクトがスタートした。
これは、今日の半導体の微細化スピードに即応出来るタイムリーなライン構築と迅速な投資回収を可能にし、半導体生産の段階的投資によるリスク低減と小規模でも大規模ラインと同等のコスト、需要に即応した生産能力の順次拡大を実現しようとした画期的半導体生産システムを確立しようとするもので、官側からプロジェクトリーダーに東北大学の大見忠弘教授、民側からプロジェクト推進部門長にソニーの津守利郎が任命され、総勢35名の研究員が参加している。東北大学大見研究室での学問を取り入れた究極のミニファブ開発、現実の装置を使ったHALCAプロジェクト、何れも現在力強く推進されており、21世紀の新しい日本の可能性を開く開発として期待されている。
時代は大規模工場による競争ばかりでなく、日本はその得意とする省エネルギー、小規模・ユニークな生産方式で、激しく変化し多様化するニーズに対応出来る、新たな流れを生み出せると確信している。大見教授のご苦闘と本誌 でのご指摘は、ひとつ半導体分野に留まらず、21世紀を生き残る日本企業への重大な示唆に溢れるものである。 |