日本の新成長戦略と技術開発 、 ものづくり経営
2012 後期スケジュール
- 11/5(月)
- 日本の再飛躍のカギの一つと期待される医療機器分野の最先端に触れる
『 テルモ独自の医療機器の開発、今後のビジョン 』 - テルモ(株) 取締役 上席執行役員 高木俊明 氏
- ステント
カテーテル、人工心肺装置など、心臓・血管領域で世界で高いシェアを持つ医療機器メーカー。1921年、北里柴三郎らを中心に、それまでドイツに頼っていた体温計の国産化を目的に設立された。社名のテルモはドイツ後Thermometer に由来。使い捨て注射器、血液バッグ、輸液バッグなどの開発は同社が日本初。輸血事業で世界一。世界一細いインシュリン注射針も同社の開発。‘いのち’ を扱う同社医療機器開発の最先端を伺う。
- 12/5(水)
- 3,300万円/g の超高価・希少美容・医用素材を1,000円/g に引き下げた驚異的開発
『 世界の常識を覆したプロテオグリカンの製造法の開発 』 - バイオマテックジャパン(株) 代表取締役 工藤義昭氏 氏
プロテオグリカンとは生体活動をコントロールし、老化にも深く関わる糖蛋白複合体で、美容分野、又ガンワクチン、創傷治癒剤、膝関節炎治療剤、人工関節など医療分野での活用が大変大きく期待されている。これまで、その価格は何と1g3,300万円もしたが、これを1,000円前後という驚異的価格にまで引き下げる、正に画期的大量生産方法が開発、実用化された。今年2月、第4回ものづくり日本大賞 内閣総理大臣章を受賞。
- 1/10(木)
- 世界最先端の日本のオリジナル研究
『東レの炭素繊維開発小史、今日の挑戦 』 - 東レ(株) 取締役 生産本部(複合材料技術) 担当 吉永 稔 氏
- ボーイング787
今日でこそ東レの炭素繊維はボーイング新型旅客機787の構造材として全面採用され、東レは今日、世界シェアトップの炭素繊維メーカーに成長したが、東レが炭素繊維に取り組んだのは1967年。早、45年が経過した。今年、東レは炭素繊維の加工技術をアピールすることを目的に、3億円をかけ、時速140kmで走るカーボン製電気自動車を作成している。今回は、東レの炭素繊維開発の夢と苦闘の軌跡、今日の挑戦をご披瀝いただく。
- 2/5(火)
- 新しいグローバル化時代への日本の対応、中近東におけるLPGプラント経験から
『 わが社の経営再建、新グローバル化時代への対応 』 - 千代田化工建設(株) 顧問、前取締役会長・元代表取締役社長 関 誠夫氏 氏
- オマーンに建設した
LNGプラントと出荷施設
同社は世界トップレベルの技術で世界の天然ガス、LPG業界に貢献する総合エンジニアリング企業。『世界一暑かったバスラ地区でのイラン・イラク戦時下でのプラント建設。人に恵まれて多くを学び、それが活きた「経営再建」。今、「新しいグローバル化時代の担い手」づくりに注力している。事業の基本に立ち返り、あのこと、このこと、国内外で多様なプロジェクトをさせて頂いている視点と経験からお話させて頂きたい。(関氏談)
- 3/11(月)
- 日本の新成長戦略の一翼を担うオリジナル研究
『 単層カーボンナノチューブ(CNT)の製造技術と用途展開 』 - 日本ゼオン(株) 取締役 常務執行役員 荒川公平氏
- 1983年 気相流動法による
初めてのCNT
昨年、単層CNTの量産、安価安定供給を目的に、産総研と日本ゼオンは共同実証プラントを筑波センターに完成させた。荒川氏が量産共同研究のキーマン。荒川氏がCNTの開発に成功したのは飯島澄男氏に先立つ1983年。今回、CNTの知られざる歴史と製法、CNTの物質特許状況、単層CNT実用化に向けた基盤技術確立の成果・用途展開状況 と実用化における技術課題(安全性を含む)などについてご披瀝願う。
- 3/27(水)
- 世界最先端の日本のオリジナル研究
『 世界初超大画面フィルム型ディスプレイ“シプラー 』 - 篠田プラズマ(株) 代表取締役会長兼社長 篠田 傳 氏
氏はPDPの父と言われ、富士通時代、フルカラー・プラズマTVの基本技術、核心部分を完成させた。現在、「篠田プラズマ」を設立。次世代超大画面ディスプレイ技術「ラフィー」の開発に成功。等身大の新しい映像文化を生み出す夢の実現に邁進している。近い将来、壁一面の表示装置を通してネットワーク通信を行う社会が生まれると期待される。その時、超大画面で高精細な自発光型ディスプレイが不可欠となる。
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