『DXからQXへ：持続型社会の実現へ向けた東芝の改革と挑戦』

　新経営研究会の発足以来の主軸事業、皆様の積極的なご参加をいただいております再開「異業種・独自企業研究会」2023年度 第5回例会が、来る12月21日（木）、下記の通り、(株)東芝 府中事業所様の見学と併せ、(株)東芝 執行役上席常務 CTO 兼 CISO 佐田豊様より「DXからQXへ：自足社会の実現へ向けた東芝の変革と挑戦」と題してご講演いただきます。

　先に佐田様より今回のご講演の趣旨として、「東芝は優れた技術力でカーボンニュートラルやサーキュラーエコノミー等の深刻な社会課題解決に対して、デジタル技術、将来は量子技術を活用してソリューションを創出していくことを経営方針に掲げている。これら社会課題を解決する革新的技術やソリューション、CPS基盤とデジタルサービス、そして量子暗号通信などの量子ソリューションの研究開発の取り組み、加えて革新的技術を次々と生み出す研究開発の体制やプロセスについて紹介する。」とご案内しましたが、是非とも皆様の積極的なご参加をいただきたく願っている次第です。

　今回お訪ねさせていただく府中事業所の歴史は長く、その出発は1940年(昭和15年)、鉄道の車両工場として操業を始め、今日は原子力発電所向け重電事業や電気機関車などの鉄道事業、社会インフラ事業に関する研究開発、生産を行なっている拠点で、敷地内にある 2棟の東芝エレベータ試験塔の内 最も高い棟は、府中市のランドマークとして知られるものです。

　府中事業所の敷地面積は約770,000平方メートルに及ぶ広大な工場施設で、曾ては約3万人程が勤務し、今日 1万人程の方々が就業されていると伺っています。

　（株）東芝提供　

　今回見学させていただく府中事業所内施設は「水素エネルギー研究開発センター」、「ローカル 5Gラボ」、同事業所の原点「電気機関車製造ライン」です。

　東芝が今日目指しているのは「DX」から「QX」(Quantum Transformation 量子科学技術基軸の変革)を柱とする、いわば「東芝第二の創業」ともいえるもので、「規模」「業態」に於いて「曽ての大東芝」を取り戻そうとしているのではない、と拝察しています。それは、これまでに培ってきた資産を創造的に未来に向けて活かしながら、しかし抜本的革新に依る、文字通り第二の創業を志すもので、敢えて近年で近い変革事例を求めれば、その経済・事業規模のスケールは比較にならない程に違うものですが、これまでの本業からの完全撤退、新たな事業創出とそこへの全面事業転換を迫られた、曽ての富士写真フイルムの企業革新が近い例、といえるかも知れません。

　今回の集りは、改めて「経営とは何なのか」「革新とは何か」ということについて、何ものにも代え難い、深い示唆を得る機会となると同時に、改めて原点と本質に立ち返って「経営」と「その命」について深く考える機会となる筈です。

　遠路、年末のご繁用の中と存じますが、貴台また御社からのご参加を願ってやみません。(新経営研究会 代表 松尾　隆)

日程・概要

スケジュール

• 13:30-13:35　ご挨拶・新経営研究会
• 13:35-13:45　東芝様　概要説明
• 13:45-15:00　ご講演とQ&A
• 15:00-16:35　見学
　　　　　　　　　・ラグビー場の見学
　　　　　　　　　・水素エネルギー研究会初センター
　　　　　　　　　・ローカル5Gラボ
　　　　　　　　　・電気機関車製造ライン

• 16:55-17:55　ライトパーティー
  　　　　　　　ゲストセンター1F パブ・クローバー
• 18:00　　　　　解散