開発者本人が語る「明日の技術・製品開発と独自の企業価値創出研究会」
最近のプログラム
2019 プログラム
- 6月26日(水)
- 『 Preferred Networks の Vision と挑戦』
- (株)Preferred Networks 代表取締役社長 CEO 西川 徹 氏
AI技術における世界のリーディングカンパニー
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Preferred Networks は、深層学習技術のビジネス活用を目的に、2014年3月に創業。オープンソースの深層学習フレームワーク「Chainer™(チェイナー)」を開発するなど、機械学習および深層学習技術における世界的リーディングカンパニーとして、製造業、交通システムなどのインダストリアル領域での実績が高く評価されている。2018年10月のCEATECでは「全自動お片付けロボットシステム」を公開し、話題となった。現在はパーソナルロボット、スポーツアナリティクス、クリエイティブ領域などにもその活動範囲を広げ、様々な領域でイノベーションの実現を目指している。
- 7月10日(水)
- 『大昭和精機の経営・ものづくり理念、今日に至る道程と今後のビジョン 』
- 大昭和精機(株)代表取締役会長 北口良一 氏
驚異的世界最高の振れ精度(口元、4D 先端共に1μm)、世界最高精度の機械加工を支える
ツーリングの世界を切り開い
た世界最高評価の製品群
「ツーリング」と呼ばれる「工作機械保持工具」メーカーとして世界に知られる。一代で 「BIG ブランド」 を築き上げた北口会長の “ものづくり” への卓越した“識見”と“こだわり”、“経営手腕”への世界評価は高い。それ程重視されていなかった「工具刃先とツーリングの一体化」を重視。刃先の心高や振れなど、“ものづくりの急所”を現場の目で見抜き、革新していく現場力は、この AI と IoT の時代、余りに学ぶべき示唆が多い。
- 8月23日(金)
- 『世界のソーラービジネスの展望、
日本がこの分野でも国際競争力を失いつつあるのは何故か』 - カナディアン・ソーラー ・ジャパン(株)代表取締役山本 豊 氏
山口新美祢発電所
カナデイアン・ソーラー社は、再生エネルギーとして主役の座を占めるソーラー発電業界でパネル出荷量世界3位、世界100カ国以上の導入実績を持ち、シリコンインゴットからウェハー、セル、モジュール、システムまでを一貫生産している太陽電池の専業メーカー。その日本法人社長の山本豊氏より、世界のソーラービジネスの展望、又なぜ日本がこの分野でもグローバル競争力を失いつつあるのか、忌憚ない意見を述べていただき、日本製造業再生への貴重な提言としたい。
- 9月20日(金)
- 『GEから世界シェアトップの座を奪取した、
最高性能ガスタービンの開発と “日本のものづくり”』 - 三菱日立パワーシステムズ(株) 執行役員 ターボマシナリー本部 副本部長 正田淳一郎 氏
MHPS_ガスタービン 提供:MHPS
MHPSは2014年、三菱重工業と日立製作所の火力発電事業が統合された企業。原子力が危惧される今、ガスタービンが現在の発電の主力。GE、シーメンス、MHPSが世界のビッグ3。同社開発のJAC型ガスタービンは世界最高熱効率、運転時間累計25万時間を達成。昨年、GEから世界シェアトップの座を奪取。オールジャパンの技術力、何よりも「ものづくりに対する高い識見」の結果。百年に一度と言われる大変革の時代、極めて教訓溢れる事例。今年2月、優秀省エネ機器経産大臣賞を受賞した。
- 10月3日(金)
- 『激変する、熾烈な時代環境を生きる新生アルプスアルパインの戦略』
- アルプス アルパイン(株) 取締役 常務執行役員 遠藤鴻一 氏
講話イメージ
グローバル競争の中で劣化が目立つ日本のエレクトロニクス産業の中で、センサー、通信モジュウル、マンマシーンインタフェイス等、今後のIoTシステムに必須なデバイス類で揺るぎない実績を積み上げてきたアルプスアルパインのビジョンと戦略を伺う。今年1月1日、両社は統合。電子部品と車載情報機器を連携させ、「コネクテッド・自動運転・シェアリング・電動化」等、車載領域を中心に意思決定の迅速化を図り、「両事業が運命共同体となって競争に勝ち抜く」ための戦略だという。
- 11月26日(火)
- 『モータースポーツの最高峰の一つMoto GP3年連続優勝への挑戦の経緯』
- (株)ホンダ・レーシング 取締役 レース運営室長 桒田哲宏 氏
日本が開いた独創的未来科学技術
Moto GP
二輪ロードレースの世界最高峰の一つ、Moto GPレースでホンダHRCが3年連続世界チャンピオンに輝いた。最高時速350キロ、タイヤがグリップを失う寸前のコーナリング等の極限状態で繰り広げられるレースの中で勝つためには、最高のマシーン、最高のパイロット、最高の戦略が必要とされる。 世界中の2輪メーカーが威信をかけて挑むMoto GPレースで、HRC社はどのような考えと体制で最高のレーサーを開発し、最高のライダーを維持し、最高のマン・マシーンシステムを開発してきたのか、伺いたい。
- 12月16日(月)
- 『AI時代を切り開く、NVIDIAの挑戦』
- NVIDIA 日本代表 兼 米国本社副社長 大崎 真孝 氏
世界最先端データセンター
GPU TESLA 100
NVIDIAは今、自らAI時代を切り拓きつつある最先端企業。今やIoTとAI 時代に不可欠の存在。設立はインターネット黎明期の1993年。GPU(Graphics ProcessingUnit)の開発・生産が出発。躍進のきっかけは約5年前に火がつい た「ディープラーニング」。このAIの爆発的進化を推進しているのが同社。 Google、IBMなどの研究開発で使用されている「Tesla」を開発、提供して いるのがNVIDIA。今、自ら1,000兆円規模市場が見込まれる自動運転技術の開発に挑み、トヨタ自動車は最近NVIDIAとの本格的な自動運転
に関わる技術関係を深め、NVIDIAの技術開発動向が注目されている。
- 1月15日(水)
- 『 “はやぶさ 2” のミッション、太陽系の誕生と生命起源の秘密に迫る』
- JAXA宇宙科学研究所 教授 はやぶさ2プロジェクトマネージャー 津田雄一 氏
小惑星リュウグウに到着した はやぶさ2
2014年12月、「太陽系の誕生と生命起源の秘密に迫る」ことをミッション に打ち上げられた「はやぶさ2」は、2018年6月小惑星「リュウグウ」に到着。 2019年7月、世界初複数地点着陸、地下物質採取成功。2020年末帰還 予定。克服すべき課題は山程あった。氏は“初代はやぶさ”にも携り、39歳 で「はやぶさ2」総責任者。「100点満点で1000点。事前準備を含め完璧 だった」と言う。今年はアポロ月面着陸50周年、地球外知的生命体に人類 の文明を伝えるという壮大な目的を持ったボイジャーが打ち上げられた のは1977年。人類の夢と挑戦、それに応える科学技術の進歩に触れる。
- 2月12日(水)
- 『人類史上初のブラックホールの撮影』
- 国立天文台水沢VLBI観測 教授/所長本間 希樹 氏
地球サイズ 超巨大仮想電波望遠鏡の創出が成功させた
人類史上初撮影に成功した
ブラックホール
2019年4月10日、人類史上初のブラックホール撮影成功の報が世界 を奔った。本間希樹氏を中心とする日本の研究者、川崎市の中小業 など、世界の研究者・技術者が一丸となって到達した偉大な科学的 業績。撮影されたのは乙女座銀河団 M87 巨大ブラックホール。地球 から5500万光年、その質量は太陽の65億倍。世界8つの電波望遠鏡 をアップグレードして結合。圧倒的感度と解像度を持つ、地球サイズの 仮想望遠鏡を作り上げた。一般相対性理論の発表100年を経た節目 に、このアインシュタインの理論が予言する天体の存在が実証された。
3月12日(木)↓8月31日 (月)
会場・オンライン併催- 『小野薬品の企業理念と研究開発戦略、
最癌免疫薬オプジーボ開発の挑戦の軌跡”』 - 小野薬品工業(株) 取締役 副社長執行役員 粟田 浩 氏
癌細胞と免疫細胞模式図
創業302年の製薬企業。売上2,900億円で純利益620億円、2018年度対売上・ 研究開発費24.3%。世界的高収益・新薬高開発型企業。これまで画期的 イノベーションを2つ持ち、一つは夢の新薬といわれたプロスタグランディン、 もう一つはノーベル賞受賞者 京大名誉教授本庶佑氏、米BMSとの共同 開発、米サイエンス誌 2013年度「Breakthrough of the year」のトップを 飾った、同社今日の成長ドライバー 抗悪性腫瘍剤オプジーボ。PD-1の 免疫抑制の仕組みの解明、創薬開発研究、治験...その間15年を要した。
4月10日(金)↓9月18日 (金)
会場・オンライン併催- 『Brewed Protein™の開発と応用』
- Spiber(株) 共同創業者、取締役 兼 執行役 菅原潤一 氏
異次元の機能と優れた環境特性を持つ蛋白質素材
クモの糸 紡糸
山形県鶴岡市が拠点。世界初合成クモの糸繊維の量産技術の開発 に成功し、世界が瞠目したベンチャー企業。氏は慶應義塾大学在学 中、同大先端生命科学研究所でクモの糸の研究に専念していた関山 和秀氏(現Spiber社 社長)と今日の Spiber を立ち上げた共同創業者。 2016年8月、本会で関山社長から創業の夢と苦闘の道程を伺ったが、 タイ工場の立ち上げ、GOLDWINとの事業化も本格化した今、改めて その軌跡と夢を伺う。「クモの糸」は鋼鉄の340倍の異次元の強靭さ、 環境性能など驚異的潜在力を持つ蛋白質繊維。NASAが断念した挑戦。
5月22日(金)↓10月16日 (金)
会場・オンライン併催- 『本格的グローバル展開に踏み切った
日立のデジタル革新プラットフォーム事業』 - (株)日立製作所 執行役常務 大槻隆一 氏
日立が「Lumada」で
世界攻略へ
2020年1月、日立製作所は独自の I oT、デジタルイノベーション プラッ トフォーム Lumada 事業の本格的なグローバル展開に踏み切るため、 米国子会社二社を統合。グローバルなフロント機能の中核として、新会社 「Hitachi Vantara」を創設する。日本の “ものづくり” の強みは匠の技、基幹 ソフトに弱いと言われて来た。ターゲットはモビリティ、ライフ、インダストリー、 エネルギー、ITの5分野。社員数約1万2千人。2019年のLumada事業 の売上は1兆1700億円。しかしその9割は国内実績だった。大槻氏は、 これまで日立 Lumada事業の世界展開に中心的役割を果して来られた方。