時代を先導する企業の挑戦と現場に触れる
2011 後期スケジュール
【訪問見学先】三菱重工業(株)高砂製作 (兵庫/高砂市)
10/28(金)
『 三菱重工業のエネルギー・環境事業戦略 』
【講師】特別顧問/前取締役副社長執行役員 福江 一郎 氏
見学先の高砂製作所は、三菱重工が世界に向け、ガスタービン、火力・原子力プラント用蒸気タービン、水車、ポンプなどを製造している大型回転機 専門工場。グリーンエネルギー革命が世界の潮流の今日、福江氏はこの6月まで同社のエネルギー・環境事業の基本戦略の策定、その事業をリードし ていくために創設された社長直轄の新組織「エネルギー・環境事業統括戦略室」の統括責任者で、同社エネルギー・環境事業の中核にあった方。
【訪問見学先】(株)輪島屋善仁、塗師の家(石川/輪島市)
11/22(火)・23(水)
『 日本の 'ものづくり' の本質を輪島に見る 』
【講師】代表取締役社長 中室 勝郎 氏
江戸文化年間創業の老舗塗師屋の八代目当主。日本漆芸史上最高の漆器づくりを目指す。最良の漆を求め、漆器業界で初めて自ら岩手県に 漆の森をつくり(現在日本最大)、漆の栽培から自家精製まで行っている。技は中世を超えることを志し、輪島塗の原点回帰の場として「塗師の家」 を復元。日本一美しい町屋と言われる。トヨタがレクサスを始める際、日本のモノづくり魂を考えさせるため、開発担当者を氏のもとへ送ったという。
【訪問見学先】日本ゼオン(株)高岡工場 (富山/高岡市)
12/9(金)
『 日本ゼオンが挑んだ
高機能光学フィルム ゼオノアの開発 』
【講師】取締役常務執行役員 荒川 公平 氏
ゼオノアはLCD-TVの視野角問題を解消した高機能光学フィルム。これを実現したのは画期的独自技術「溶融押し出し法」。この度、世界初の大型画面LCD-3D TV用の本格量産決定。これは、大型化が進む有機ELの光反射防止用偏光ベースフィルムとして活用でき、高透明性、低波長分散など優れた光学特性を持ち、LCD-TVの高コントラスト化、鮮明化を得られるため、急速に需要拡大中。同社のカメラ付携帯電話用プラスチックレンズは世界シェア9割。
【訪問見学先】國本工業(株)浜北工場 (静岡/浜松市)
2012年
1/23(月)
『 先進技術で未来を切り拓く技術者集団を目指す 』
【講師】代表取締役社長 國本 幸孝 氏
業界初の金型プレスによる金属パイプの肉厚コントロールや曲げ技術を開発し、低コスト・高信頼性の輸送用機器関連部品を提供。業界に一大 革命をもたらし、自動車業界を唸らせた。アジア諸国の台頭の中、「規模ではなく強さ」、「量ではなく質」を合い言葉に、自分たちにしかつくれないもの、日本にしかつくれないものを追求。現在、その独自技術を武器に、次世代輸送用機器、航空・宇宙分野、ロボット分野への開拓を目指して挑戦中。
※当初、1月26日(金)に開催の予定でしたが、事情により1月23日(月)に変更させていただくこととなりました。【訪問見学先】京セラ(株)国分工場(鹿児島/霧島市)
3/16(金)
『京セラの生産技術力向上と、
現場が進化・成長しつづける体制づくり』
- 京セラのアメーバー経営とその実戦 -
【講師】執行役員 研究開発本部 生産技術開発統括部長 山下 洋一 氏
今回は、アジアなど新興経済国の台頭と世界経済地図の変化への京セラの対応を上記テーマで伺う。同社は世界初の多結晶シリコン太陽電池や 電子部品、医療材料など、ファインセラミックをコアとするグローバル企業。トヨタ3代目プリウスに装備されたトヨタ初の「ソーラーベンチレーションシステム」に太陽電池モジュールを供給。見学先の国分工場は大型半導体製造装置用部品、ファインセラミック・半導体・自動車・電子部品の主力工場。
3月30日(金) 『 総合ディスカッション 』
※当初、3月28日(水)に開催の予定でしたが、事情により3月30日(金)に変更させていただくこととなりました。
1. アジアの台頭と変化、世界の産業構造変化に日本の製造業はどう対応していくか
2. 日本の'ものづくり経営'が直面している課題
《コーディネーター》
鈴木 一義 氏
(独) 国立科学博物館
科学技術史グループ長
相馬 和彦 氏
テクノ・ビジョン 代表取締役
元帝人(株)取締役研究部門長