時代を先導する企業の挑戦と現場に触れる
2012 前期スケジュール
【訪問見学先】 東レ(株)滋賀事業場 (滋賀/大津市)
5/8(水)
『東レが挑む21世紀を開く化学産業、
世界の水問題解決に貢献する有機高分子分離膜 ー東レの戦略ー 』
【講師】東レ(株) 代表取締役副社長田中 千秋 氏
1863年、ドイツに創業されたヘルスケア、農薬関連、先端素材領域を中核とする、世界4位のグローバル総合化学企業。アスピリンは同社の発明。日本法人設立は1911年(明治44年)。今年100周年を迎えた。発明志向、技術革新企業として世界に知られる。滋賀は日本ならではの先進技術を持ち、CO2・廃棄物削減、排水処理など環境活動を積極的に推進。同社独自の研究開発とグローバル経営の一端を伺う。
【訪問見学先】 鈴廣かまぼこ(株)風祭工場 (神奈川/小田原市)
6/28(木)
『 老舗にあって老舗にあらず、147年間の革新と不動の理念 』
【講師】社長 鈴木博晶 氏 副社長 鈴木悌介 氏
慶応元年(1865年)の創業以来、今日に至る様々な時代の波に洗われながらも、常にどの時代においても業界トップの座を譲らず、生き抜いて来た。「老舗にあって老舗にあらず」が社是。147年は革新の歴史であったという一方、適者生存の概念にとらわれて時代変化への対応に追われ、自らを見失っている今日の日本の風潮に危機意識を持つ。
【訪問見学先】 岩野市兵衛氏 工房 岩野平三郎 製紙所(福井/越前市)
7/5〜6(木・金)
『 越前和紙に学ぶ、匠の技とものづくり精神 』
【講師】人間国宝 岩野市兵衛 氏 岩野平三郎製紙所岩野平三郎 氏
岩野市兵衛氏は、和紙で唯一の人間国宝。和紙の最高峰といわれる越前生漉奉書を最高の原料と技で漉き上げる。先代は水上勉の名作「弥陀の舞」の主人公弥平その人。初代岩野平三郎は横山大観始め近代日本画家、ピカソなどに和紙を供給し、当代平三郎は平山郁夫、東山魁夷、その他多くの日本画家の用紙を漉く。同製紙所は日本最大サイズの和紙を漉き、従業員約50人を誇る日本で最大級の和紙工房。
【訪問見学先】 東洋製罐(株)横浜工場 (神奈川/横浜市)
8/24(金)
『 包みの技術を軸に、 多様なニーズ・材料への対応に挑む 』
【講師】東洋製罐(株) 執行役員 テクニカル本部副本部長 末 俊雄氏
「包みのテクノロジー」を軸に、飲料から食品、化粧品、生活・家庭用品という多様なニーズ、また紙、アルミ、鉄、ガラス、プラスチックなど多様な材料、そして形状も缶、ボトル、ビン、パウチ、カップと多様な形状への対応に挑んでいるのは、世界でも東洋製罐一社だけ。ここに生産、加工、印刷、充填、回収再生など、独自の技術を持つ。食品関連機械、包装システムの販売および技術サービスなどにも事業展開。1917年(大正6年)の創業。
【訪問見学先】 茶久染色(株) 本社工場 (愛知/一宮市)
9/21(金)
『 カーボンナノチューブの実用化技術、導電性繊維の開発 』
【講師】茶久染色(株) ナノマテリアル応用開発事業部 事業部長 蜂矢雅明 氏
伝統的な繊維の染色技術を応用し、先端素材であるカーボンナノチューブ(CNT)を繊維にコーティングした導電性繊維を開発。応用が難しいとされるCNTをうまく活用した、世界でも珍しい製品開発例。繊維に電気が通ずることで発熱し、ニクロム線よりも軽量で耐久性、柔軟性、熱電導性に優れることから、寒 冷地のヒーターや便座等に活用されている。蜂矢氏の夢は、この導電性カーボンナノチューブ繊維による電線の実現。
【訪問見学先】 ダイハツ工業 (株) 滋賀工場(滋賀/竜王)
10/05(金)
『 第3のエコカーを目指す、ダイハツの技術・製品戦略 』
【講師】ダイハツ工業(株) 取締役社長 伊奈功一 氏
ミラ・イースは同社が“第3のエコカー”と呼ぶ車。ハイブリッドでも、電気自動車でもない。車名の“ミラ・イース”は、EcoとSmartの2つの文字を取ったもの。既存技術の徹底的な見直しを行い、100項目以上の改善を積み上げることで、大幅な燃費工場を実現したという。今回は、今や時代が大きく転換する中、新たなグローバル化時代に挑む同社の技術・製品戦略を伺う。