時代を先導する挑戦と現場に触れる
2012年7月5・6日(木・金)
【訪問見学先】 岩野市兵衛氏工房・岩野平三郎製紙所〈福井県・越前市 〉 |
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『越前和紙に学ぶ、匠の技と精神』岩野市兵衛氏 来る7月5日(木)-6日(金)は福井県越前市大滝町に「和紙の最高峰といわれる越前生漉(きずき)奉書を最高の原料と技で漉き上げる和紙でただ一人の人間国宝 九代岩野市兵衛氏」、「日本最大サイズの和紙を漉き、従業員約50人を誇る日本で最大級の和紙工房、また平山郁夫、東山魁夷、その他多くの日本画家の用紙を漉いた岩野平三郎製紙所の三代目当主 岩野平三郎氏」をお訪ずねし、その最高峰の越前和紙製作の現場を見学させていただくと 同時に、お二方の越前和紙に寄せる思いとその製作のご苦心をご披瀝いただく、又とない機会を戴くことになりました。 岩野平三郎氏 越前和紙の歴史は古く、西暦500年頃に始められたと伝えられています。越前和紙は書紙を源流に、時代の要求に応じて、檀紙、鳥の子、色付奉書紙、書画用紙、襖紙など、様々な和紙が生み出され、常に最高の品質と品格を誇って来ました。織田信長や豊臣秀吉、徳川幕府の時代には別格の公用紙として取り扱われ、また歌磨呂や広重、北斎などの浮世絵はもちろん越前奉書で摺られたものですし、明治に入っては、太政官札用紙はここ越前五箇ですべて漉かれて来ました。 商品のライフサイクル、或いは古今を問わず、企業、産業の栄枯盛衰の習いから見ても、幾ら常に最高級品を求め続けて努力して来たとはいえ、実に千数百年もの長い間、終始、越前和紙が揺るがぬ王座を占めて来た事実、しかも、それはこの越前五箇という、極く限られた一地域において続いて来たという事実は誠に驚嘆すべきことで、希有、奇跡とさえいえます。 と同時に、この越前和紙という製品とその製作には、われわれが近代化の過程でいつか切り捨て、振るい落として来た、掛け替えのないものがあるように思えてなりません。 この未曾有の時代環境激変の折、私たちは産業と分野、国と文化を横断して、今日の各々のビジョンと挑戦的試みを交流し、感動的出会いを開きたい。 その感動的出会いが明日の指針を開き、交友範囲の拡大につながり、ひいてはかけがえのない人間形成の場となる、と固く信じる次第です。 万障お繰り合わせいただき、皆様の積極的なご参加を願ってやみません。 |
見学先日程【日 時】2012年7月5・6日(木・金)【訪問先】5日 人間国宝 岩野市兵衛氏工房 福井県越前市大滝 31-7 TEL: 0778(42)0605 6日 岩野平三郎製紙所 福井県越前市大滝 27-4 TEL: 0778(42)0042 【集 合】13:00 JR・武生駅 【テーマ】「越前生漉奉書とその制作」 講演:人間国宝 九代 岩野市兵衛氏 「大版越前和紙制作、伝統と工夫・考案」 講演:3代 岩野平三郎氏 【コーディネーター】 (有)テクノ・ビジョン 代表、元帝人(株)取締役 相馬和彦氏 【連絡先】新経営研究会 電話:03-3265-4341 |
5日スケジュール
6日スケジュール
MEMOメモ: |
講演会場
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