時代を先導する挑戦と現場に触れる
2023年9月14日(木)
日本ゼオン(株) 総合開発センター見学 【ご講演】日本ゼオン(株) 代表取締役会長 田中公章 氏 |
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講演:「日本ゼオンのビジョン、研究開発と技術革新」弊会は、去る 1982年、同志が相語らい、急変する企業環境の下、各企業がそれぞれの特徴を発揮し、わが国独自の技術・製品開発と企業価値の創出を求め合っていこうと、主としてわが国製造業の経営トップ、技術開発とものづくりを担う役員・幹部、アカデミアの方々が、業界と分野を横断して相互啓発し合う機会と場の必要を痛感し合って発足させた同志会です。 お陰様で、弊会は今年、発足41周年を迎えさせていただきました。 これもひとえに皆様の厚いご支援の賜物で、改めて衷心より厚く御礼申し上げる次第です。 さて、この度の新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の世界的猛威で、2020年7月からまる3年間、休会のやむなきに至っておりました弊会の発足以来の主軸事業の一つ「異業種・独自企業研究会」は、お陰様で、ご協賛企業各位の厚い支援の下、この 9月から、ようやく再開出来る運びとなりました。 この間、皆様には大変ご迷惑をお掛けいたしましたこと、改めて衷心より深くお詫び申し上げます。 是非共皆様のご参加をいただき、現場見学を中心に、熱い相互研鑽の機会を取り戻して参りたいと願っております。 《概 要》 日本ゼオンは、第二次世界大戦における日本敗戦 5年後の1950年、戦後復興への化学の可能性に賭けた先人たちの希望と復興への決意を託され、塩化ビニル樹脂の国産化を目的に創業。1959年、今回訪問させていただく、日本初の合成ゴム生産を開始した川崎工場を完成。今年創業73年を迎える古河グループに属する化学企業の一社です。「Zeo」はギリシャ語で大地、「Eon」は永遠。その造語「Zeon」は「大地から原料を得て永遠に栄える」の意で、社名変更が珍しくない昨今、「日本ゼオン」の社名は1950年の創業以来、一度も変わったことがないと伺っています。 今回の訪問先「総合開発センター」は、川崎工場の敷地内にある同社の研究開発拠点で、2017年7月、平成天皇陛下が行幸され、今回講師を願う 同社代表取締役会長 田中公章氏(当時 代表取締役社長)がご案内役を務められたところです。 視察される平成天皇陛下 同社は各種合成ゴムや合成ラテックス、熱可塑性エラストマー等を開発し、粘着・接着技術を応用した製品化、高度なポリマー設計技術と微粒子制御技術により重合法トナーの 量産化に成功し、ガラスに最も近いプラスチック フィルムといわれる ZeonorFilm など、高機能樹脂事業及び高機能フイルム事業など、現在のエラストマー素材事業の礎を早期に構築しました。ZeonorFilm はナノオーダーでの超微細加工が可能で、熱インプリント、UVインプリント用の材料として最適とされています。ZeonorFilm は世界で初めて溶融押し出し法により生産に成功した光学フィルムで、自社開発の光学樹脂 ZEONOR®と製膜技術 (押し出し・延伸)の特徴を活かし、フラットパネルディス プレイ・タッチパネル等に使用される光学部材・位相差フィルムです。また、同社製品は、今日、省燃費タイヤ用合成ゴム、自動車用重要保安部品向け特殊合成ゴムの生産から加工まで、グローバルな見地からいち早くアジアを中心に海外展開を図っており、同社のグループ企業は国内外合わせて50社を超え、高機能樹脂や光学フィルム、電子材料やリチウムイオン二次電池材料等、また同社事業のもう一つの柱・高機能材料事業の製品群は、今日の私たちの暮しを支える、欠かせないものになっています。 現在では、CASE、MaaS 対応新規材料、医療・ライフサイエンス分野、対 5G/6G 製品開発など、新規市場対応製品が次々と誕生しています。 |
日程・概要【日 時】 2023年9月14日(木)【訪問先】 日本ゼオン(株) 総合開発センター 神奈川県川崎市川崎区夜光1丁目2−1 【集合時間】12:20 ※12:20に出発します ※送迎バスがお迎えしております ※お帰りも「JR川崎駅」にお送りします ※バス代として2,000円(税込)ご負担願います 【集合場所】JR川崎駅 西口「ミューザ川崎」前 ➡詳細地図 【テーマ】「日本ゼオンのビジョン、研究開発と技術革新」 【講 演】 日本ゼオン(株) 代表取締役会長 田中公章氏 【チェアマン】 (株)東芝 特別嘱託 前 執行役専務 CTO 斉藤史郎氏 【連絡先】 新経営研究会 電話:03-3265-4341 |
スケジュール
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