時代を先導する挑戦と現場に触れる
2024年度前期 第4回例会
2024年6月7日(金)
【訪問見学先】 (株)UACJ 名古屋製造所、R&Dセンター(愛知県名古屋市港区) 【ご講演】 (株)UACJ 特別顧問 前 専務執行役員 マーケティング・技術本部長 平野 清一氏 |
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『素材(アルミ)こそが引張る近未来』 新緑もいつしか色濃くなってまいりました。 今期「異業種・独自企業研究会」の第4回例会は、(株)UACJ様の研究開発拠点 名古屋製造所、R&Dセンター(愛知県名古屋市港区)」を見学させていただき、同社 特別顧問(前 専務執行役員 マーケティング・技術本部長)平野 清一氏より、「素材(アルミ)こそが引張る近未来」と題してご講演いただきます。 UACJは、2013年に古河スカイと住友軽金属工業が統合したアルミ圧延品の製造メーカ。アルミ圧延品の生産能力は年間140万トン、世界でもトップクラスのグローバルアルミニウムメーカです。飲料缶材から自動車用材、電子機器材、医療用材、航空機・ロケット材まで、適材適所でありとあらゆる産業分野のニーズに対応しています。 アルミニウム製品の発明のうち、世界に誇れる日本での発明は「アルマイトの発明」および「超々ジュラルミン」と言われる高強度のアルミニウム合金の開発の二つです。このうち、後者はUACJの母体となる会社にて約100年前にツェッペリン飛行船の破片の分析結果を参考に開発された合金で、見学先のUACJ主力工場の一つである名古屋製造所で製造を開始し航空機の歴史に大きな一石を投じました。その一端は映画「風立ちぬ」にも出ています。このように、素材なくして優れた「もの」はできず、素材の進歩は世の中に極めて大きな変化をもたらしてきました。ちなみに、アルミニウム産業の工業化促進の大きなきっかけは、アルミナからアルミニウム地金を効率よく製造する1886年のホール・エルー法の発明があり、この年はガソリン車の発明、コカコーラの発明の年でもあり、100年強の若い素材であることをご理解いただけけるでしょう。 UACJの名古屋は、アルミニウム板および押出材の製造、R&Dセンターという1ヶ所に異なった数部門が存在する世界でも珍しい事業所で、見学とともにアルミを語るには最適とも言えるでしょう。R&Dセンターには、2019年にリニューアルしたアルミニウムを紹介する「U-AI(ユーアイ)」ラボを作り、お客様との共創活動のきっかけになるように活用しています。歴史展示室では、過去100年のアルミ製品の変化を実感し、今後の開発の参考にしています。 UACJでは、長期経営ビジョン「UACJ VISION2030」を策定し、「アルミニウムを究めて、サステナブルな社会の実現に貢献する」ことを目指し、貢献したいテーマと新規領域を定め、それらを実現するための中期経営計画を設定しています 当日は、素材の歴史から将来に向けてのメッセージまで、参加された皆様と語らう場を提供させていただきます。意外と知られていないアルミの活用事例をはじめ、素材(アルミ)の過去、現在、将来を語ってもらいます。アルミニウムはリサイクルに適した環境に優しい素材であり、飲料缶材の水平リサイクルなど生活に密着しています。UACJは、「素材+α」を意識して次世代に向けて活動を進めています。国家プロジェクトとも連携したプロセス技術の確立による環境対応など、次世代に向けての準備を着々と進めています。 皆様の積極的なご参加を願ってやみません。 (新経営研究会 代表 松尾隆) |
日程・概要【日 時】2024年6月7日(金)13:00-18:15【訪問先】(株)UACJ 名古屋製造所、R&Dセンター(愛知県名古屋市港区) 愛知県名古屋市港区千年3-1-12 【集合時間】12:25 ※バスは12:30に出発いたします ・ご昼食をお済ませの上お越しください 【集合場所】JR、名古屋鉄道、名古屋市営地下鉄「金山駅南口」 ★ANAホテル反対側のドコモショップ前 ➡地図参考 【テーマ】 素材(アルミ)こそが引張る近未来 【講 演】 (株)UACJ 特別顧問 前 専務執行役員 マーケティング・技術本部長 平野 清一 氏 ➡平野清一氏略歴 【チェアマン】 国立科学博物館 名誉研究員 前 同国立科学博物館 産業技術史資料情報センター長 経済産業省「ものづくり日本大賞」選考委員 経済産業省「ロボット大賞」選考委員 世界文化遺産特別委員会 委員 鈴木 一義 氏 【締 切】 2024年5月24日(金) 【連絡先】 新経営研究会 担当:田中 TEL: 03(3265)4341 |
スケジュール
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