時代を先導する挑戦と現場に触れる

2024年3月7日(木)

【訪問見学先】 ファナック(株)本社工場(山梨県 忍野村)
【ご講演】  ファナック(株)代表取締役社長 山口賢治氏

『スマートファクトリーの実現を目指して』

 新年、明けましてお目出とうございます。
 しかし、今年元旦、石川県能登半島地下16kmを震源とし、 最大震度7.6、1.2mを超える大津波を伴った大地震が発生し、石川県輪島市、珠洲市他で家屋倒壊、大火災、道路崩壊、土砂崩れなど大災害をもたらし、新潟県、福井県にも大きな災害を及ぼして、本来なら穏やかな正月休みを迎える筈であった日々を一瞬にして一変させてしまいました。
 加えて正月2日夕、日航機と海保機の衝突炎上...。

 被災地、被災者の方々には、ただただ深く、心からお見舞いを申し上げるばかりです。

 月日が経つのは早いもので、この度の新型コロナ感染症のため、まる3年間、休会のやむなきに至っておりました弊会の発足(1982年)以来の主軸事業「異業種・独自企業研究会」は、お陰様で昨年2023年6月、皆様の厚いご支援とご鞭撻の下で再開させていただき、本年2024年3月、お陰様で復活2年目、通算42年目の第1回例会を開催させていただきます。

山口賢治
山口賢治氏 

 この会の目的は、毎回、主としてわが国企業の経営トップ、技術・製品開発、“ものづくり”を担う立場にある役員・幹部の方々が相集い、毎回、独自の技術開発とものづくり 、独自の企業価値の創出に取り組まれて来た挑戦者ご本人、又その中核となって来られた経営者の方々から、直接、その思いとビジョン、これまでの夢と苦闘の軌跡をご披歴いただき、私どもの明日の技術開発とものづくり、独自の企業価値の創出を求め合う、貴重な機会とさせていただきたいと願うものです。

 産業用ロボット製造ライン 

 今回、その復活 2年目、 2024年度 前期「異業種・独自企業研究会」第 1回例会は、わが国に止まらず、世界の「スマートファクトリー」の実現を目指し、遂にそのリーダーとして世界を牽引するに至ったファナック(株)様の開発・生産を担う本社工場を見学させていただき、あわせて同社 代表取締役社長 山口賢治氏にご講演いただくこととなりました。

 この趣旨は、単に世界最先端を行く同社の産業用ロボットやロボマシン、生産工場の自動化へのヴィジョン、その実態についてご披瀝いただくにとどまらず、今後わたくしたち日本の製造業、ひいては日本企業の今後の在り方、進むべき方向、経営の基本的考え方について、一度原点に立ち返って深く考える機会とさせていただきたい、そのような願いのもとにファナック(株)様のご協力を願っている次第です。

 ファナック社の原点は、1955年、富士通が稲葉清右衛門氏を中心に創発したNC事業を、1972年、敢えて富士通ファナック(現ファナック)として独立させたことにあります。

 そのファナックは、今日までCNCをコアに工場の自動化を追求。 ご案内の通り、今やファナック社は、CNC、産業用ロボット、ロボマシンの世界のリーディングカンパニーで、売上げの8割以上は海外です。

 と同時に、余り話題には上りませんが、ファナック社の 2022年度 売上高実績は 8,520億円、純利益 1,706億円、売上高・純利率は20%を超える、同社は屈指の高収益企業なのです。

 しかも同社最大の特色は、これまで同社がその生産拠点を世界の低賃金国に求めたことは一度もなく、それどころか、一貫して貫いて来たのは “生産とR&Dの日本国内への一極集中” だった、ということでしょう。同社の経営の柱であり、世界戦略の柱となっている “R&Dと生産の密接な連携体制”、“グローバルセールス & サービスネットワーク” の構築は、この確固とした経営理念を基に築き上げられて来たものでした。

 加えて、同社の海外工場とは同社の主力製品を生産している、いわゆる海外生産工場なのではなく、その実態は、同社主力製品の現地適用化のためのエンジニアリング工場、というのが正しいようです。所謂 “CNC”、“産業用ロボット”、“ロボマシン” など、同社主力製品の本体は、全て、この日本で開発・生産されているのです。

 今回、山口賢治社長様より「世界の工場の自動化」に取り組む「同社の経営及びその理念、最新の技術動向」をご披瀝願い、「今後の日本のものづくりと技術・製品開発、企業経営の在り方」を考え合う貴重な機会としたい、と願っています。

 皆様の積極的なご参加を願ってやみません。(新経営研究会 代表 松尾隆)

日程・概要

【日 時】2024年3月7日(木)13:00-18:00
【訪問先】ファナック(株)
     本社工場
      山梨県南都留郡忍野村忍草3580 
【集 合】「JR三島駅」北口12:10
      ※北口出口で黄色い袋を目印に
       運転手さんがお迎えいたします
      ※お集まり次第出発いたします
      ※昼食はお済ませの上お越しください
【テーマ】「スマートファクトリーの実現を目指して」
【講 演】ファナック(株)
     代表取締役社長 
     山口 賢治 氏
【チェアマン】
     前(独)国立科学博物館
     産業技術史資料情報センター長
     経済産業省「ものづくり日本大賞」選考委員
     経済産業省「ロボット大賞」選考委員
     世界文化遺産特別委員会 委員
     鈴木 一義 氏
【締切】2024年2月22日(木)
【連絡先】 新経営研究会 担当:田中
      TEL: 03(3265)4341
      

スケジュール

  • 12:10 JR三島駅 北口 集合
         ※バスは12時10分に出発します
         ※乗車時間約50分
  • 13:10 ご挨拶、会社案内DVD視聴
  • 13:40 ご講演
  • 14:40 記念撮影
  • 14:50 工場見学
  • 16:30 Q&A
  • 17:00 懇親会場へ移動
  • 17:10 懇親会
  • 18:10 終了・ファナック様発
  • 19:00頃 三島駅着
 

訪問先 地図

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