『三井化学グループが目指す企業グループ像、
事業ポートフォリオの変革、事業基盤の強化』
去る 1982年、弊会が発足と共にスタートいたしました弊会の主軸事業「異業種・独自企業研究会(月例会)」は、お陰様で、今年、盛会裡に 39周年(コロナのため残念ながら3年間休会)、通算458回目を迎えさせてただきました。
これも皆様の厚いご支援の賜物で、改めて、衷心より厚く御礼申し上げるばかりです。
今期「異業種・独自企業研究会」の第2回例会は、第1回「ファナック様」の本社工場見学、稲葉善治様会長様のご挨拶、山口賢治社長様のご講演に引き続き、三井化学(株)様の研究開発拠点「袖ヶ浦センター(千葉県・袖ケ浦市)」を見学させていただき、同社 代表取締役社長 橋本修氏より、「三井化学グループが目指す企業グループ像、事業ポートフォリオの変革と事業基盤の強化と題してご講演」いただきます。
橋本 修氏
三井化学は操業100年を超える歴史を持ち、カーボンニュートラル、DX時代といわれる今日、激変する今日の時代環境を生き抜き、次の新しい時代を自ら創り出ていくための事業経営のポートフォリオの変革に挑んでいる、日本を代表する大手総合グローバル化学企業の一社です。
現在、三井化学は機能性材料など謂ゆる素材提供型ビジネスからサーキュラーエコノミー(循環経済)への対応など、ソリューションビジネスへの転換を決意。事業経営のポートフォリオ変革を核とする長期経営計画 「VISION 2030」を推進しています。
循環経済(サーキュラーエコノミー)とは、従来の3R(Reduce、Reuse、Recycle)に加え、資源投入量、消費量を抑え、ストックの有効活用、サービス化等を通じて、一層付加価値を高めて行こうとする経済活動(環境省)です。
デジタルサイエンスラボ 外観イメージ
この「VISION 2030 に掲げられている基本戦略は 1. 事業ポートフォリオ変革の追求、2. ソリューション型ビジネスの構築、3. サーキュラーエコノミーへの対応強化、4. DXを通じた企業変革、5. 経営基盤・事業基盤の変革加速」の5つです。
その一環として計算科学、データサイエンスとハイパフォーマンスコンピューティングを融合し、デジタルサイエンスによる研究開発のDX化を更に加速するため、同社は 2022年11月、1,000名を超える研究者が集結する、今回、私たちが訪問・見学させていただく袖ヶ浦センター内に、約50億円を投じて「デジタルサイエンスラボの創設」を決定。昨年 2023年6月着工、今年 2024年10月に完工・稼働の予定です。
三井化学(株)袖ヶ浦センター(研究・開発拠点)
また、三井化学は日本IBMと同社製品の新規用途探索の高精度化、高速化を目的に、生成AI GPT と IBMのAI Watsonを融合。2022年6月、その実用展開を全社的にスタートさせました。これは同社事業領域のDX化推進、三井化学における事業経営のポートフォリオ変革推進のイニシアティブとなる、ともいわれています。
皆様の積極的なご参加を願ってやみません。
(新経営研究会 代表 松尾隆)
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