『技術の限界に挑む、
金型製作・成形加工による超薄肉・超微細・超精密プラスチック製品の実現』
皆様のご参加をいただいております2011年度後期「イノベーションフォーラム」 の第4回 1月例会のご案内を、下記によりご案内申し上げます。
山添重幸氏
今回は、技術の限界を超えるといわれ、「超微細・超薄肉・超精密プラスチック製品を金型製作と成形加工技術により超高精度で実現する」世界オンリーワンの技術者集団と評価される、知る人ぞ知る中小企業 「かいわ」 の山添重幸社長をお囲みし、その ‘ものづくり’ の基本理念と同社の技術の概要についてご披瀝いただきます。
同社に持ち込まれる相談は、世界最小携帯電話用振動モータ部品、世界最小ピッチコネクターなど、殆ど従来技術の限界を超える仕様で、一般的な"ものづくり"、 "技術" の常識が通用しない加工領域です。同社の心臓部は、恒温、恒湿、振動対策に対応するための地下工場で、ここでμ加工機でナノ加工を行っている超高技能集団でもあります。2009年、第3回ものづくり日本大賞において経済産業大臣賞を受賞しています。
全長2.6mmプラスチック製 くわがたとゴマ粒
因みに、同社の技術は経済性、コスト面からも驚異的成果を上げており、例えば、高寿命金型によるイニシャルコストの削減という観点から一つの例を挙げると、他社では通常型締め力20トンで行なっている成形加工を同社では1トンの低圧型締めを行っており、そのため型締め力が二十分の一になるため型に対るす負荷が劇的に低減し、それにより型内のエアーが抜けやすく、型に対する射出圧力が低減され、これにより型締め力・射出圧力によるダメージの軽減が図れ、品質向上にもつながっています。
何れにしても、同社に依頼の来る多くの製品は、世の中で実績の無いものが殆どです。
わが国ならではの‘技術力とものづくり力’、そしてわが国の文化に深く根ざした価値観と美意識を如何に今日の世界で発揚し、グローバルリーダーシップとグローバル競争力に結びつけるかが問われている今日、今回の事例は、極めて多くの示唆に富むものです。
皆様方の積極的なご参加を願ってやみません。
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