日本の新成長戦略と技術開発 、 ものづくり経営
2014年後期スケジュール
- 11/13(木)
- 『ダイキンの中国事業戦略、今日に至る道程』
- 大金(中国)投資有限公司 副総経理 兼 事業戦略本部長 専任役員 光安俊二 氏
- 大金(中国)有限公司
2013年度の中国空調事業における大金(中国)の売上高は2875億円。ダイキン全体の空調事業売り上げの約18%を占め、営業利益率も20%と同社の空調事業全体を大きく上回っている。欧米に比し、日本企業の中国における成功企業が少ない中、ダイキンは如何にして今日の成功を勝ち得たのか。今、そのダイキンが中国事業の戦略見直しを始めている。
- 12/03(水)
- 『ホンダジェットエンジンの開発、米国型式認定取得に至る苦闘』
- (株)本田技術研究所 取締役 執行役員 航空機エンジンR&Dセンター長 藁谷篤邦 氏
- HF120エンジン
ケリージョンソン賞(米)、航空工学革新賞(ICAS)を受賞したホンダジェットに搭載されたホンダ独自開発のジェットエンジン。長い空白の続いた日本の航空機産業で、世界を驚嘆させたその技術開発に止まらず、如何にして困難な米連邦航空局が定める型式認定を取得するに至ったか。因に機体とエンジン双方を独自開発・生産している企業は世界でホンダだけ。
- 1/14(水)
- 『中国全土への展開を決断したヤマト運輸の宅急便ビジネス』
- ヤマトホールディングス(株) 代表取締役社長 木川 眞 氏
- 中国における宅急便展開
本年3月、ヤマト運輸は中国郵政集団EMSと提携し、宅急便の中国における事業展開に踏み切った。中国全土に日本の通販を通して購入された商品が最短3日で届けられる。これは中国における流通、ひいては商習慣、従来の通念を一新し、中国全国における国内宅急便の本格化に拍車がかかる可能性がある。そのチャレンジへの思いと戦略の一端を伺う。
- 2/10(火)
- 『マツダ “スカイアクティブ・エンジン”の開発 』
- マツダ(株) 常務執行役員 人見光夫 氏
- スカイアクティブロードスターMV
スカイアクティブはこれまでの車の既成観念を一切排し、エンジン、トランスミッション、ボデイなど全てを一新して、世界一の性能を実現した夢と技術の結晶。氏はこのエンジン開発の中心。フェラーリを超え、超高圧縮費「14」を実現。更に驚異的燃費改善で、エンジン車でHV車に並べる事実を証明した。現在、人類未到の超圧縮比「18」の実現を目指して挑戦中。
- 3/10(火)
- 『 国産民間旅客機 MRJ』
- 三菱航空機(株) 代表取締役社長 川井昭陽 氏
- MRJ(Mitsubishi Regional Jet
MRJは、2008年、全日空の注文を受けて始った。100席未満、快適な客室、最高の運航経済性と環境特性を特徴とし、地域間輸送を主目的とする、三菱航空機が社運をかけて独自開発を進める国産旅客機。日本の旅客機開発は戦後日本の悲願。YS-11以来、40年ぶり。累計受注機数が407機を超えた。今日に至る軌跡と今後のご抱負を伺う。
- 4/3(金)
- 『拡散接合技術によるマイクロ三次元構造の製作技術の確立』
- (株)WELCON 代表取締役社長 鈴木 裕 氏
- マイクロチャンネル・フランジ型熱交換器
このセッションでは、独創的高開発型中小企業によって生み出された画期的技術をご紹介していくと同時に、これらの技術がどうしてこれら中小企業において創出されたのか、その背景を考えたい。と同時に、今日の日本の先端技術、製造業が如何にこれらの中小企業によって支えられているか、改めて日本の中小企業の独創性、重要さを再認識する機会にしたい。 拡散接合とは、原子の拡散を利用して接合する古くて新しい技術。同社はこの技術を発展させ、独自の構造解析・設計技術で、異なる材質、溶接では困難な形状の接合を可能にし、微細な流路を持つ流体デバイス、複雑な微細三次元構造体の製作を実現。マイクロチャンネルによる熱交換器やヒートシンクなど、これまでと1桁違う超効率化と超小型化を実現した。