『世界のソーラービジネスの展望、
日本がこの分野でも国際競争力を失いつつあるのは何故か』
2019年度前期「イノベーションフォーラム」第3回例会は、8月23日(金)、「世界のソーラービジネスの展望、日本がこの分野で国際競争力を失ったのは何故か」と題し、カナディアン・ソーラー・ジャパンの代表取締役 山本豊氏よりご講演いただきます。
カナデイアン・ソーラー社は、2001年5月、カナダ・オンタリオ州に現在のCEO中国人 Shawn Qu 氏によって創業。再生エネルギーの主役の座を占めるソーラー発電業界で、2018年、パネル出荷量世界3位、世界90カ国以上への導入実績を持ち、シリコンインゴットからウェハー、セル、モジュール、システムまで一貫生産している、太陽光発電システムの専業メーカーです。
。
ロゴとしても使用される同社イメージ
今回は、この日本法人社長の山本豊氏から、世界のソーラービジネスの展望と、氏のこれまでの豊かな海外企業経営者としてのご経験から、日本が曾て世界を牽引した太陽電池で、今日90%以上が外国製モジュール
にとって変わられてしまった事態は何故起きたのか。それは曾て、日本が世界を制覇した分野で世界に負け続けていった真因と同じものなのか。この辺りを、先ず導入部として考えて参りたい。
因みに、山本豊氏は日本アイ・ビー・エム㈱ 大和研究所 Communication Product 開発担当から㈱セガ・エンタープライゼス ハードウェア開発本部に移籍。セガ米国法人に出向後、米国系数社の社長を歴任。2115年、カナディアン・ソーラー・ジャパン㈱代表取締役に就任した方です。
また、氏によれば、日本のエネルギー自給率はOECD加盟国中、下から2番目。曾て原子力に将来を託そうとしていた当時の日本のエネルギー自給率は11%位でしたが、今は数パーセント。
しかも日本のエネルギー中東依存は現在およそ86%。もし中東で何かあれば日本のエネルギーは完全に破綻してしまう崖っ淵にある、と氏は指摘しています。そのような脆弱なエネルギー基盤の中で、日本の太陽光市場はどんな状況にあるのか。ここまでが第1部。
休憩後、氏が更に注意を喚起しているもう一つ、日本がまだ一度もリーダーシップを取れていない分野、例えば Mac や WindowsのようなOS分野、これを考えてみたいと思っています。
日本は技術大国と言われながら、日本発の世界的OSがまだない。またERP(Enterprise Resources Planning:基幹系情報システム)など企業の基幹システム。これも日本発のシステムがない。クラウドなど大型ネット系サービス、これもAmazonなどが世界を制覇しています。
もう一つ、日本国内では堅実にビジネスをやっているが、世界に出ていけない分野がある、という氏の指摘です。その最たるものが建築。中々世界に打って出ていけない。これは何故なのか。
是非、皆様の積極的なご参加と、活発なディスカッションをいただきたいと願っています。
なお、会の終了後、講師の山本豊氏も交え、有志によるワイガヤの会が持たれます。
皆様の積極的なご参加をお待ちしてやみません。
|