「開発者・革新者本人が語る／発端からブレークスルーに至る生の経緯」 新経営研究会 FMT イノベーション

『小野薬品の企業理念と研究開発戦略、癌免疫薬オプジーボ開発の軌跡』

　この度は新型コロナウイルスの世界的規模の感染症で、世界経済をはじめ私たちの日常 生活も大きな影響を受け、皆様が受けておられる影響も一方ならぬものと、衷心よりお 見舞い申し上げる次第です。 私どもも力不足ではありますが、何とかこの事態を切り抜けるべく、日々全力を尽くし て頑張っております。

　さて、これまで皆様の積極的なご参加をいただいて参りました弊会の発足（1982）以来 の主軸事業「イノベーションフォーラム」も、去る2月、国立天文台 水沢VLBI観測所 教授・所長 本間希樹氏によるご講演「人類史上初、地球サイズ電波望遠鏡の創出で撮影に成功した巨大ブラックホール」以来、このコロナの影響で、残念ながら暫く休会の止むなきに至っておりました。

　つきましては、最近この新型コロナウイルス感染症は第二波を迎えているかに見えなくもありませんが、先にもご案内申し上げました通り、オンライン・ミーティングを併催し、来たる8月31日(月) 13 : 30 ～ 17 : 00、東京都千代田区平河町「ホテル ルポール麹町」をダイレクトミーティングの会場に、小野薬品工業㈱ 取締役副社長 執行役員 粟田浩様をお迎えし、「小野薬品の企業理念と研究開発戦略、癌免疫薬オプジーボ開発の軌跡」と題してご講演願い、第4回例会を再開させていただきたく願っております。

　

粟田　浩氏

　

　小野薬品工業㈱は創業302年、特定分野に特化した研究開発型国際製薬企業、独創的かつ革新的な新薬を持ち、世界のフィールドで闘える「グローバル スペシャリティファーマ」をビジョンとして掲げて（相良暁社長/同社ホームページ）、同社の強みを最大限に活かすべく歩み続け、売上2,900億円、純利益620億円という世界屈指の高収益を上げ、しかも2018年度の対売上・研究開発費は24.3%という、世界屈指の高開発型企業です。

　小野薬品工業㈱は今日、世界的画期的イノベーションと言われる自社開発薬品を２つ持ち、一つは社運をかけて着手し、世界で初めて全化学合成に成功した生理活性物質、夢の新薬といわれた“プロスタグランディン”。もう一つはノーベル医学・生理学賞受賞者 京大名誉教授 本庶佑氏、米BMSとの共同開発、米サイエンス誌 2013年度「Breakthrough of the year」のトップを飾った、同社今日の成長ドライバー、今回の主題・抗悪性腫瘍（癌）剤オプジーボ。これはPD-1の免疫抑制仕組みの解明、創薬開発研究、治験など、15年を要した開発でした。

癌細胞と免疫細胞模式図

　同社は新薬創製のプロセスにおいて特定の疾患領域を定めず、生理活性脂質や酵素阻害剤などを重点領域と定め、「化合物オリエント」という独創的な創薬手法で、新薬の創製を目指す一方、バイオ医薬品など新しい分野での革新的新薬の創製にも取り組んでいて、現在は癌治療およびそのサポーティブケアの領域を重要な戦略分野と定め、産学連携などのオープン・イノベーション戦略を推進して国内外の最先端の研究機関との連携を加速、研究を進めています（同社ホームページ）。

　今回は、その小野薬品工業㈱の研究開発のトップ・粟田浩氏をお囲みし、「小野薬品工業の企業理念と研究開発戦略、癌免疫薬オプジーボ開発の軌跡」を主題にご講演いただきます。

　今日という時代のテーマに相応しい、活発な討議を呼ぶ集まりになると思います。

　なお、今回は、未だ新型コロナウイルス感染症の終息していない今日、オンラインを併用する集まりといたします。

　万障お繰り合わせいただき、ご参会下さいますよう、関係者一同、祈念いたしております。

日程・概要

スケジュール

• 13:30-13:35　ご挨拶
• 13:35-14:00　自己紹介
• 14:00-15:00　ご講演(前段)
• 15:00-15:20　Coffee break　
• 15:20-16:20　ご講演(後段)
• 16:20-17:10　Ｑ＆Ａ
  　
  ※オンラインご参加の方はここで終会
  ※会場ご参加の方は、有志によるワイガヤ会
  　17：30～19：00予定しております。