挑戦者本人が語る「明日の技術・製品開発と独自の企業価値創出研究会」

最近のプログラム

2023年9月26日(火)

会場・オンライン併催

マツダ(株) シニア技術開発フェロー
一般社団法人 MBD推進センター 代表理事 人見光夫氏
試作抜き、モデルベース/フル コンピュータ支援で開発を成功に導いた

『Model Based Development (MBD)に取り組んだ背景と真の狙いについて』


 「イノベーションフォーラム」2023年度後期 第3回例会は、『Model Based Development(MBD)に取り組んだ背景と真の狙いについて』と題し、マツダ(株)シニア技術開発フェロー、一般社団法人 MBD推進センター 代表理事 人見光夫氏をお招きしてご講演いただきます。

人見 光夫氏

人見 光夫氏

ご案内の通り、2016年 マツダは「SKYACTIV ロードスター」で、「World Car of the Year」「World Car Design of the Year」とダブル受賞し、このスカイアクティブに搭載するために開発されたのが、燃費、パワー、排ガス性能を飛躍的に高めた二つの高効率エンジン、新世代クリーン ディーゼルエンジン “スカイアクティブ-D” と新世代高効率直噴ガソリンエンジン “スカイアクティブ-G” でした。

 しかも、「SKYACTIV ロードスター」に搭載の「SKYACTIV エンジン」は、当時のマツダの財政事情もあり、「試作ナシ、完全コンピュータ支援 Model Based Development(MBD)」による開発でした。

 この中心にいたのが人見光夫氏で、国は今この「MBD」活用高度摺り合せ開発技術「SURIAWASE2.0」の実現・普及で、日本の国際競争力強化を計ろうとしています。この「MBD」とは具体的に如何なるものか、その開発者 人見光夫氏からその詳細をご披瀝いただき、今後日本の開発の在り方を考え合おうとするのが今回の例会の目的です。

 このマツダが成し遂げた「試作ナシ、完全コンピュータ支援開発 Model Based Development(MBD)」は、日本車の国際競争力を高める有力国策の一つとして採用され、2018年、経産省支援の下、「モデルを用いた高度な摺り合せ合わせ開発技術(SURIAWASE2.0)」構築を目的に民間主導の「MBD推進センター」が設立されました。

 今、この「MBD推進センター」は、

1.「カーボンニュートラルへの対応」「CASE」等車両技術革新を   「MBD」で推進し、「SDGs(Sustainable Development Goals)」  に貢献するすること

2.総てのプレイヤーが、規模の大小に拘わらずモデルでつながり、  高効率な研究開発を推進する

の二つのビジョンを掲げ、この「SURIAWASE2.0」の実現を通して研究・開発・生産の業務プロセスを革新し、「世界一の開発効率」と「新しい価値の創造」を達成することを目的に活動しています。

 「車のものづくり革命に先行するには、自動車産業の徹底的な開発力の底上げが必要。」「モデルベースによるバーチャルシミュレーションを駆使したすり合わせ技術で、世界最先端の開発拠点となることを目指している」と、その中心にある人見光夫氏はご抱負を述べています。

 MBD推進センターは、『モデル活用の高度すり合わせ開発技術「SURIAWASE 2.0」とは、「学の研究」「中小部品メーカーの部品開発」「大手部品メーカーやDEM (Digital Elevation Model) システム開発や車両開発」がモデルでつながり、実機摺り合わせを待たず、初期段階からデジタルで摺り合わせを可能にする。これにより、全体最適な高度なモノづくりを手戻りなく最高効率で行うことができる。モビリティ社会の最先端の開発コミュニティとなる。』とその活動の主旨を紹介しています。

 この「MBD推進センタ」は、2023年4月1日より、任意団体から一般社団法人に移行しました。

 昨年11月の「CHAT GPT」登場以来、AIの更なる発展の可能性が世界的に論議されている今日、是非この「MBD」を軸に、今後日本の開発体制について活発な討議を行いたい、と願っています。

 皆様の積極的なご参加を願ってやみません。(新経営研究会 代表 松尾隆)

 

日程

【日 時】 2023年9月26日(火)13:30-17:00 
【会 場】 東京大学伊藤国際学術研究センター
      3階 特別会議室
      東京都文京区本郷7-3-1
      電話:03-5841-0779
      ▶アクセス地図
【配 信】 Zoom 使用
【テーマ】『Model Based Development (MBD)に取り組んだ背景と真の狙いについて』
【講 師】 マツダ(株) シニア技術開発フェロー
      一般社団法人 MBD推進センター代表理事
      人見 光夫氏
【チェアマン】
      (有)入交昭一郎 代表
      元本田技研工業(株) 取締役副社長
      元 (株)セガ・エンタープライゼス
      代表取締役社長・会長
      入交昭一郎氏
【締 切】 9月20日(水)

スケジュール

  • 13:30-13:35 ご挨拶
  • 13:35-14:30 ご講演(前段)
  • 14:30-14:50 休憩
  • 14:50-15:50 ご講演(後段)
  • 15:50-16:50 Q&A
  • 16:50-17:00 ご挨拶
     
MEMO


会 場

伊藤国際学術研究センターへのアクセス

最寄り駅 所要時間
本郷三丁目駅(地下鉄丸の内線) 徒歩8分
本郷三丁目駅(地下鉄大江戸線) 徒歩6分
湯島駅または根津駅(地下鉄千代田線) 徒歩15分

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