2024 後期スケジュール イノベーションフォーラム21 新経営研究会 FMT イノベーション

『イノベーションによる社会課題解決へ の貢献を目指す積水化学の企業経営』

　今回、2024年度 後期「イノベーション・フォーラム」の第3回 例会は、積水化学工業（株） 代表取締役 社長 加藤敬太氏より、「 イノベーションによる社会課題解決への貢献を目指す積水化学の企業経営」と題してご講演いただきます。

加藤 敬太氏

　積水化学工業（株）は 、遮音・遮熱性能を付加する “合わせガラス用中間膜”など自動車向け関連材料、今話題の薄く軽量・折り曲げ可能なフイルム状 “ペロブスカイト太陽電池”、バイオリファイナリーや細胞培養足場材など細胞培養ソリューショ技術などで知られ、サーキュラーエコノミーへの取り組みでもよく知られる企業で、数々の世界初・日本発の製品を送り出し、日本・世界共にシェアトップ製品を多数生み出し、加えてセキスイハウス” など住宅、管工機材、住宅建材や建材用化成品、高機能プラスチックなどの開発・製造などでも、世界的にも独創的・高開発型企業として知られる企業です。

　また積水化学工業は、この時代環境の中、売上高、売上総利益、純利益共に3年連続上方更新中で、2025年度も更新が予想されている、極めつきの超優良企業の一社で、経済産業省と東京証券取引所が共同で選定している優良企業認定の一つ「健康経営優良銘柄2022」でも2年連続選定されてる企業です。

　今日の積水化学の環境経営、エコロジーとエコノミーの両立、現在のESG （目先の利益や評価に捉われず、環境・社会へに配慮に基づく管理体制）経営へとつながる経営方針の根底には、「イノベーションによる社会課題解決型の製品拡大こそ、持続的成長達成の原動力」との、同社 代表取締社長 加藤敬太氏の強い信念と覚悟が貫かれています。因みに、同社は2023年、世界で最も持続可能な企業100社 「Global100」 に6年連続、これまでに 8回選出されている、世界的でも極めて高く評価されている企業です。

　積水化学グループの長期ビジョン「Vision 2030」では、「Innovation for the Earth」 をビジョンステートメントとして掲げ、レジデンシャル（住まい）、アドバンストライフライン（社会インフラ）、イノベーティブモビリティ（エレクトロニクス/移動体）、ライフサイエンス（健康・医療）の4つをドメインおよびネクストフロンティアに置いて、際立つコア技術の創出を起点にイノベーションを起こしつづけることで新領域を創出し、LIFEの基盤を支え、“未来につづく安心”の創造を目指している企業です。（同社ホームページ）。

薄くて曲がるペロブスカイト太陽電池　　

中間合わせガラス用中間膜
　

　積水化学の技術プラットフォームを覗いてみると、プロセス関連でケミカルプロセス、バイオプロセス、材料分野で機能性樹脂材料、フィラー複合材料、微粒子、繊維複合材料、医療材料、加工領域で押出成形、射出成形、フィルム成形、表面処理、発泡成形、センシング領域で生体試料分析、医療機器設計などに集約されそうです。

　また同社が今日重視しいている積水ディカル（株）など主要関係企業には、其々独自の研究・開発部門を持たせている、極めて未来創造志向の高い企業です。

　加えて同社は新製品開発につながる研究開発だけでなく、自ら「わが社は 化学企業に加えて “ものづくり企業” 」 と自負するほど “モノづくり力の強化” に取り組んでいる企業です。

　加えて、同社は「わが社は化学企業であると同時に “ものづくり企業”」 と自ら指摘する通り、そのデジタル化への試みはR&Dにとどまらず、「現場力とデジタルを融合せた “現場” の実現」 に力し、デジタルによる生産技術、即ち工程の自動化、合わせてその現場ICT／IoTを推進する人材の育成に注力し、データ基盤のグローバル標準モデルの構築、工場間のデータ連携基盤構築を今積極的に推進している、と伺っています。

　今回は、その今日の積水化学工業（株）社長の加藤敬太氏ご自身から、経営トップとしての経営理念と企業の舵取り、思いとご努力について直接ご本人の語り口を通してご披瀝いただき、共に今後私たち日本企業の在り方について考え、語り合える機会を持ちたい、と願っている次第です。

　皆様のご出席を、心からお待ち申し上げてやみません。（新経営研究会 代表 松尾隆）

日程

スケジュール

• 13:30-13:35　ご挨拶
• 13:35-14:30　ご講演(前段)
• 14:30-14:50　休憩
• 14:50-15:50　ご講演(後段)
• 15:50-16:50　Ｑ＆Ａ
  
• 16:50-17:00　ご挨拶