大判越前麻紙伝統技術の継承と工夫
(株)岩野平三郎製紙所 社主 三代 岩野平三郎氏
2012年7月6日
岩野平三郎製紙所の沿革
平安時代からの技術の継承から始った初代の創業
初代平三郎の偉業
世界最古の紙「麻紙」の復元、独自技術による日本画用紙の創出
-日本画の革命・それまで絹に描かれていた日本画が和紙に変る-
横山大観の壁画用紙 5・4m四方の世界最大の紙を漉く
放火で消失した法隆寺金堂壁画復元の紙を漉く
忘れられない私の思い出
法隆寺飛天の間の大襖2.1m×2.7mの紙を漉く
桂離宮昭和の大修理の紙関係の総責任者を担当
唐招提寺の東山魁夷・法然院の堂本印象・二条城の全襖絵の紙を漉く
平山郁夫の薬師寺玄奘三蔵院の大壁画2.7m×3.8mの紙を漉く
千住博の羽田空港第2ターミナルビルの2.1m×2.7mの紙を漉く
Q&A
採算という問題はどうなっているか
東欧との紙を通した文化交流
襖の売上低下が招く越前和紙の不振
寝かして、涸らして使った方が味が出る
越前から全国に広がった可能性がある和紙の紙漉き技術
中国・韓国の紙漉き技術の現状
薬師寺再建時に建てられた大紙漉きの工場は、今どうなってるか
建築空間デザイナー堀木エリ子氏と岩野平三郎
紙幣印刷と越前
何故、2人、4人の漉き手の息があんなに合うのか
昔唄われていた紙漉き唄は今どうなってるか
絶対絶やしてはならないという覚悟で取り組んでいる、紙漉きの技術
失ってはならない大切なもの
大判麻紙漉き現場の見学
2.1m×2.7mの麻紙漉き現場
紙漉きで一番難しいのは厚さ
簀の上に柿渋で固めた麻布・紗と、三重構造の大紙漉きの簀桁
大判麻紙漉き
イチョウの板に漉き上がった紙を張る
ドウサ引きが必要な日本画用紙
日本画を取り巻く最近の変化
明るい光では分り難い抄紙時の紙の厚み
紙によって漉き方が変る
冬は手が冷たくなって…
コウゾを晒す
平安時代から続く打雲紙の技術