世界に先駆けた複写機のデジタル化、新時代に向けた“ものづくり経営” 革新
(株)リコー 代表取締役会長 執行役員 近藤史朗氏 2013年3月29日
近藤史郎氏
はじめに
リコーの概要
設立
本社と開発拠点
企業規模
グループ数と売上高
地域別売上
営業利益
主な商品とサービス構成
リコーの歩み
創業 理化学研究所から生まれたベンチャー企業
リーマン・ショック、大震災、超円高、相次ぐ逆風の経営環境の中で
経営危機が契機となったイノベーション
モノ+ コトのイノベーション
新しい変革の波
急速に進む価値基準の変化、生き残りをかけたビジネスモデルの転換
コミュニケーションしながら動いていく時代
「モノ+コト」ビジネスへの転換事例
-アップルの「モノ+コト」ビジネスモデル-
GEのジェット機エンジン
コマツとリコーのリアルタイム・ネット管理
日立の英国鉄道インフラ・ビジネス
技術、プロセス、コンセプトの連携
リコーの挑戦
イノベーションのジレンマ
imagio MF200
大企業病
リコーのモノ+ コト事業
リコーのビジネス
これから伸ばしたい市場について
未来を見据えた「モノ+ コト」の新しい事業展開
新しい事業展開を阻む大企業病
大企業病の発症をどう感知するか
古いビジネス書籍から受けた啓発
リコー内部の大改革
Imagine. Change.
ワークスタイル変革への取り組み
ペーパーレス・コミュニケーションとどこでもオフィス
デジタル化とその課題
2つのフロンティア開拓
成長を続けるために大切なこと
多様なリーダーの活躍が必要
未来をどういう基準で発想するか、常に求められてきた社長時代
imagine. change
未来を設計する
-未来起点で想像し、今を変革する-
「未来を設計する」という考え方は、製品開発の時代から
苦境の中でのデジタル化転換︱売上1兆円から2兆円へ
業績悪化に直面
ファクシミリから複写機への異動
大ヒット商品・デジタル複合機 “imagio MF200” の誕生
VAの断行
反対を乗り越えて、省スペースのデジタル複合機の開発へ
デジタル複合機の成功
アナログ機器の全廃、一気に世界のトップグループへ
挑戦者・ニッチャーのリコーから業界リーダーのリコーへ
一気に駆け抜けたデジタル商品開発
グローバル戦略
グローバル販売網の強化
デジタル化の限界
急増する試作機
作らずに創る!
-リコーの設計プロセス改革-
求められた新しい開発方式とシステム、マネジメント
試作からシミュレーションによる開発へ
-設計開発から一発で量産を立ち上げよう-
「作らずに創る」を実現するために徹底した5つの軸
設計開発のプロセス改革-プラットフォームづくりとモジュール化
時空を超えて衆知を結集させる“ものづくりシステム”の構築
品質管理と品質工学
テクノロジーは時空を超えて
新しいイノベーションの担い手
テクノロジーは時空を超えて
野中郁次郎先生のSECIモデル
知識創造ツールの開発・提供を目指すリコーに
重要な人材育成
ガキ大将タイプの技術者
リコーの環境経営と生物多様性保存への試み
Never give up until You win
最後に ―― 私について
Q&A
中国進出とリコー
デジタル化一本になったときのアナログ勢力の心のやり場
似たような業態の寡占化で失われかねないコアコンピタンスをどう高めていくか
スマートフォンが普及型デジタルカメラに与える影響
イノベーションを起す人材をどう育成し、生かしていくか
独創性、イノベーションはいかにして生まれるか
イノベーションを起したい人間をどう育てるか
自主性・自発性をどこまで認められるか、これが組織・企業力の命
教育の奥義はいきなり任せて放り出し、自ら考えさせて行動させる
改革への弛まぬ志と継承者の輩出が願い