開発者本人が語る「明日の技術・製品開発と独自の企業価値創出研究会」

最近のプログラム

2007 プログラム

2007年3月22日 (株)本田技術研究所 主席顧問・前専務取締役 荒木純一氏
『ホンダの航空機事業進出、次世代技術のリーダーシップに関わる日本の課題』

04年、ホンダは航空機市場への本格参入に向け、その最大市場米国にHonda Aero, Inc.(100%ホンダ出資)を設立。氏はその初代社長。航空機・同エンジンとその関連技術は、次世代最先端技術のリーダーシップに関わる極めて重要な基幹技術。日本の未来構築に関る経験と重要な問題提起。

2007年6月26日 浜松ホトニクス(株) 代表取締役社長 晝馬輝夫氏
『 光をコアに、未知未踏領域に挑みつづけて 』

同社はわが国における独創的企業の代名詞ともなる1社。創業以来、光をコアに、常に未知・未踏の領域に挑んで来た。今回の目的は、その同社の今日に至る道程と今後へのヴィジョンを、晝馬社長ご本人の体験と語り口を通して、その夢と哲学と共に触れさせて戴くことにある。

2007年5月16日 (株)トクヤマ  常務取締役  松井悦郎氏
『ゼロエミッション、 資源完全活用型循環リサイクル事業の創出 』

同社は、半導体や太陽電池の素材となる多結晶シリコンの国内トップ企業。今日、需要に生産が追いつかない。同社の資源完全活用型、ゼロエミッション構造の事業構築を目指した経営努力は、私たちにとって余りに大きな示唆に満ちている。環境問題と今後の経営の在り方を改めて考えたい。

2007年7月6・7日 伊勢神宮 大宮司 北白川道久氏
『 伊勢神宮と式年遷宮 』

この回はオプションで1泊2日とし、第1日目に下宮・遷宮用材切込み現場見学 と北白川大宮司ご講演、第2日に内宮・徴古館、農業館などを見学させて戴きます。 式年遷宮は今から1300年前に天武天皇が定め、以来戦国時代の中断を除いて20年に一度繰り返され、平成25年に第62回目の遷宮が行われる。常に若々しい生命の輝きを求めて20年毎に生まれ変るという発想は世界のどこにもないという。式年遷宮を通じて、古代人の魂と知恵に触れたい。

2007年8月2日 シャープ(株)  代表取締役専務 技術担当 太田賢司氏
『21世紀企業と環境経営 』

05年、同社の電卓が「IEEEマイルストーン」に認定された。これは、同社の電卓がその後のLC、液晶、太陽電池等発展のマイルストーンとなったと評価されたもの。'83年制定以来、ボルタ電池、ENIAC、フレミングの二極管等65件が認定。今期、同社は携帯電話でもわが国トップに躍り出た。

2007年9月3日 (株)資生堂  代表取締役社長 前田新造氏
『資生堂の改革、抜本的な構造改革とメガブランドの育成(仮題) 』

前田新体制の下、'05年、同社の抜本的な構造改革と資生堂そのものの改革を目指した同社の3ヶ年経営計画がスタートし、今、改革は動き出したと前田社長は言う。その大きな推進力となったのがメガブランドの展開であるという。改革を動かし、実現に導くものは何か、同社の経営努力に学びたい。

2007年9月26日 CEO KEN OKUYAMA DESIGN 前ピニンファリーナ デザイン・ディレクター 奥山清行氏

奥山清行氏と
ピニンファリーナ社
『フェラーリ チーフデザイナーとして活動した‘ものづくり’、 今日の夢と挑戦』

創業者の名を冠したフェラーリ創業55周年記念モデル「エンツォ・フェラーリ」は氏のデザイン。GM(米)、ポルシェ(独)でチーフデザイナー、フェラーリのデザインを担うピニンファリーナのデザイン・ディレクターを歴任。マセラッティ・クワトロポルテも氏のデザイン。更なる広い活動を求めて独立。

2007年10月10日 出光興産(株)電子材料部EL開発担当部長 EL開発研究所 所長 細川地潮氏

有機EL素子
『有機EL発光材料開発の軌跡』

今日次世代ディスプレーとして注目を集める有機EL発光材料の開発初期から携わり、殆ど一人で今日を切り開いて来た開発史。 フルカラーディスプレーに不可欠な純青色の開発を成功させたのも同氏。現在、低電圧で高輝度・長寿命材料の開発に取組んでいる。情熱とロマン溢れる開発者。

2007年11月7日 (株)瓦宇工業所  代表取締役/人間国宝 小林章男氏

平城京朱雀門跡から出土した古代瓦
『古代瓦に学ぶ千四百年前の先人の知恵と技術』

氏は現在86歳。選定保存技術保持者(人間国宝)。現役の瓦師。法隆寺・薬師寺、東大寺など日本の国宝・重要文化財建築物の修復・再興に関わって来た。今も1400年前の瓦が日本の文化財建築を守り続け、ハイテクを駆使する現代瓦が古代瓦に劣るという。ものづくり原点回帰の絶好の機会。

2007年12月21日 (株)淺沼技研 代表取締役 社長 淺沼 進氏

クオリティーマスター
グローバル化時代の今後日本に不可欠となる画期的ものづくり基盤技術
『画期的三次元測定機検証用ゲージの開発』

同社は知る人ぞ知る、航空機・自動車部品などの超高精度試作品メーカー。'06年、第1回「ものづくり日本大賞」特別賞受賞。本例は三次元測定機の精度を始業20分前に世界標準に合わせる画期的三次元測定機検証用ゲージ。今後、グローバル化時代の日本にとって不可欠のものづくり基盤技術。

2008年1月18日 ソニー(株)ディスプレイデバイス開発本部本部長 占部哲夫氏

27型 フルHD
有機ELディスプレイ 
『Post CRT フルカラー大画面 有機ELディスプレー開発への夢と苦闘』

有機ELは今日のソニーの重要次世代戦略の一つ。その開発の中心となって来たのが同氏。最初は潜り研究から始まった。しかも本例は「天馬をして天馬たらしめ、その天馬をして空を翔けさせるには名伯楽が在る」をまざまざと示してくれる絶好の事例。MOTの本質に触れることが出来る。

2008年3月19日 新日本製鐵(株) 技術開発本部 鐵鋼研究所 鋼材第二研究部長 吉江淳彦氏

舞子側から見た明石海峡大橋
『技術を誕生させた材料、進歩させた材料』
- 明石海峡大橋、スチールラジアルタイヤ、 鋼製建築物3題話 -

明石海峡大橋は全長3911mの世界最長の吊り橋。巨大な橋を支えるのは1・当り200kgの力に耐える世界最強・最重量のワイヤケーブル。その明石大橋用高強度ワイヤの開発に携わり、世界で初めてワイヤの金属組織を原子レベルで解析してその強化機構を解明。壮大な夢溢れる開発ドラマ。

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