開発者本人が語る「明日の技術・製品開発と独自の企業価値創出研究会」
最近のプログラム
2021 プログラム
- 8月27日(金)
- 『東大先端研に新設された先端アートデザイン分野の目的と活動』
- 東京大学教授 生命知能研究者先端科学技術研究センター所長 神崎 亮平 氏
日本の最高学府で始った原点回帰への革新:「自然と一体化する日本の精神を原点」、「最適解」だけでなく「多角的な解」を追求させる!
2021年1月、東大先端科学技術研究センターはインクルーシブ社会の構築と、多角的・包括的視点で問題を捉え、課題に立ち向える未来の人材育成を目的に、「新研究分野」を開設。複雑、動的に変化する現代社会では科学的、論理的手段だけでは最適解は得られないとの認識から、自然環境の中で培った人本来の感性を介して科学技術を見直し、日本が培ってきた“自然を包括的に捉える視点”を現代に復活させようとの目的を持つ。
【対談】
Violinist 東京フィルハーモニー交響楽団 コンサートマスター
東京大学 先端科学技術研究センター 特任教授 近藤 薫氏
- 9月16日(木)
- 『世界初 次世代定置型“全樹脂リチウムイオン電池”の概念とその実用化』
- APB(株)代表取締役 慶應義塾大学 特任教授 堀江 英明 氏
世界初 次世代定置型
全樹脂LIB生産工場
全樹脂電池とは、樹脂によって構造化された電池で、世界初の車載用LIBの開発者 堀江英明氏によって発案。独自の製造プロセスで従来の工程を短縮し、製造コスト、リードタイムを削減。これまでにない高い異常時信頼性とエネルギー密度を実現しています。セルの大型化を可能にし、形状自由度も高いのが特徴となっています。現在、福井県越前市武生において工場を立ち上げ、実生産に向けて進行中で、その基本的原理、特徴、従来の電池生産技術との違いなどについてご説明いただきます。
- 10月20日(水)
- 『旭化成の技術革新による事業変革、
脱炭素・DX時代のサステナビリティへの取り組み』 - 旭化成(株)代表取締役副社長 技術機能部門統括 髙山 茂樹 氏
- 世界をリードする水素供給事業へのチャレンジの背景 -
NEDO事業による
世界最大級
大型アルカリ水電解装置
旭化成は創業間もない1920年代に日本初の水力発電による水素製造を開始。この技術が福島水素エネルギー研究フィールドでのグリーン水素製造実証研究へと繋がっている。又、1996年 FORUM OF THE WORLDCHEMICAL INDUSTRY(パリ)で当時社長の弓倉礼一が紹介したサステナビリティ基盤としての旭化成の化学技術は、今日の水素、CO2技術の進化へと繋がっている。さらに近年では、DXによる技術基盤・事業基盤の不連続な変革を通して、社会のサステナビリティに貢献することを目指している。
- 11月05日(金)
- 『DX時代、日本独自の美意識と価値観を発揚させる、
日本独自のものづくり、創造活動を如何に生み出すか』 - 元本田技研工業(株)副社長 元(株)セガ・エンタープライゼス社長 入交 昭一郎 氏
- (独)情報処理推進機構デジタルアーキテクチャ・デザインセンター長
前ファナック(株)取締役 副社長 元(株)日立製作所 代表執行役 副社長 齋藤 裕 氏 - (株)DeepX 代表取締役 社長 社長 那須野 薫 氏
- 東京大学大学院工学系 教授 日本ディープラーニング協会理事長 松尾 豊 氏
《パネルディスカッション》
フェラーリの組立工場
名刀といわれる正宗
妖刀といわれる村正
- 12月17日(金)
- 『独創のインクジェット技術で創り出すGX』
- セイコーエプソン (株)取締役会長 碓井 稔 氏
-プリンティング領域のエコシステムによるイノベーション-
セイコーエプソン関連
「持続可能で心豊かな社会の実現」が同社のビジョン。常に社会課題を起点とした価値を創出し、グローバルに事業展開する「ものづくり企業」。時計製造を起点とし、「誠実と努力」、「創造と挑戦」が理念。長年培ってきた「省・小・精の技術」を究め、世界の顧客の期待を超える商品・サービスを目標に取り組んで来た。独創のインクジェット技術を中心に、家庭から産業基盤に至るエコシステムの創出、共創を軸にDX時代における新たなグリーン・トランスフォーメーションを実現すべく取り組んでいる。(GX:グリーン・トランスフォーメーション)
- 01月21日(金)
- 『CFRPなど特殊素材で開発をトータルサポートするUCHIDAの挑戦』
- (株)UCHIDA代表取締役社長 内田 敏一 氏
ランボルギーニとの共同開発、空飛ぶ車、二足歩行補助装置、
世界初 民間月面探査チームの一員として挑む
UCHIDA製品
1968年創立。CFRPなどコンポジット成形で世界に知られる小さな巨人。 2016年、仏パリの世界最大複合材料見本市でJEC INNOVATION AWARD 受賞。二輪、自動車、ドローン、旅客機エンジン、宇宙、深海などに進出。 2008年、「経産省 元気なものづくり300社」受賞。2009年、宇宙部品国内 最大級の成形加工に着手。2013年、IHIエアロスペース社より優良企業 表彰、ランボルギーニ社とエンジン用CFRPの研究促進。今年 2021年秋、 世界最軽量月面探査車「YAOKI」で、民間企業で世界初、月面探査参加。
- 2月25日(金)
- 『AllJapanによる“MBD(Model Based Development)
推進センター”発足の基本ヴィジョンと構想』 - マツダ(株) シニアイノベーション フェローMBD推進センターステアリングコミッティ委員長 人見 光夫 氏
Skyactiv Engine
マツダ(株)提供
2021年7月、国内自動車メーカー5 社、部品メーカー5社が中心となり、試作を前提としない、バーチャルな3次元Simulationを駆使した高度な摺り合わせ技術「SURIAWASE2.0」を実現する“Model Based Development”をAll Japanで推進、日本の車産業の国際競争力強化を目的に「MBDセンター」を発足。委員長にマツダの人見光夫氏が就任。氏は試作・実機テストを経ず、バーチャル三次元Simulationなど“ComputerAidedEngineering”を駆使、画期的内燃機関SKYACTIV エンジンを創出した中核者。
- 3月17日(木)
- 『地球温暖化対策・脱炭素社会の実現に挑む、
MHIべスタスジャパンの風力発電』 - MHIべスタスジャパン(株)代表取締役社長 山田 正人 氏
洋上風力発電機
三菱重工業と世界的風力発電機メーカーの一社デンマークのヴェスタス社は、風力発電機事業の連携強化を目的に、「MHIべスタスジャパン」を設立、 2021年営業を開始した。COP 21 を振り返るまでもなく、地球温暖化は人類共通の深刻な課題として地球規模で共有されている。今回、MHIべスタスジャパンの山田社長をお囲みし、洋上風力発電の利点と課題、通説とその当否等を取り上げ、日本の再生可能エネルギーの今後を考えたい。氏の日本の再生エネルギー問題への危機意識は強い。
- 4月14日(木)
- 『次世代AI技術で挑む、富士フイルムの ヘルス・医療分野の画像技術開発』
- 富士フイルム(株)画像技術センター長 山口 博司 氏
世界最先端のAI画像処理で知 られる。創業以来85年、写真フィルムで培った技術を基盤に、医療画像診断やフォトイメージング分野で画像データからより価値 ある情報に導く技術を開発、高めてきた。X線写真に代わるイメージングプレートも同社の開発。(提供:富士フイルム㈱)
- 5月13日(金)
- 『ホンダF1パワーユニット開発への挑戦』
- (株)本田技術研究所HRD Sakura エグゼクティブチーフエンジニア角田 哲史 氏
後世に伝えたい、F1撤退の2021年12 月、
苦節30年、土壇場で奇跡の世界チャンピオンの座の奪回を果たした
ホンダF1パワーユニット
ホンダは今シーズンでF1撤退。そのホンダの集大成と言える渾身の新型パワーユニットが開発、投入され、遂に世界チャンピオンの座を奪回した。その開発総責任者浅木泰昭氏は、「現代のレギュレーションでは、曾てホンダが得意とした高回転・高出力型パワーユニットだけでは意味をなさず、“効率こそ全て”になった」いう。“どん底状態”から年間タイトルを狙えるポジションに来れたのは、2018年、高効率新燃焼のコンセプトを探り当て、その燃焼に耐えるピストン開発、Honda Jetの高度シミュレーション技術の採用があった。エンジン屋の限界を超えたと言われる超高効率F1用ターボはこうして生れたという。その開発の中心が角田哲史氏だった。
- 6月22日(水)
- 『製薬企業におけるモダリティ戦略、新規治療手段の探索と実用化』
- 第一三共(株)常務執行役員 研究開発本部長 高崎 渉 氏
2030年ビジョンとして「サステナブル社会の発展に貢献する先進的グロー バルヘルスケアカンパニー」を掲げる。癌に強みを持つ創薬企業として 多彩なモダリティ技術を用い、先進的医薬品創出に取り組んでいる。Antibody Drug Conjugate(ADC)、mRNAワクチン、核酸医薬、遺伝子治療、 治療用ウイルス等の新規治療手段は、低分子や中分子創薬と共に創薬 パラダイムを大きく変革するもの。しかし、このモダリティ探索にセオリー が無く、生産等実用化に難題も多い。新型コロナワクチンの話題にも触れ ていただき、将来展望についてもご披瀝願う。更に、研究開発の多様で シームレスな活動におけるグローバル人材育成についてご紹介いただく。
【第一三共(株) 品川研究開発センター】
モダリティとは低分子化合物、ペプチド(中分子)薬、抗体医薬など蛋白質医薬、核酸医薬、 mRNAワクチン、再生医療など治療 手段のこと。近年では、核酸医薬や遺伝子治療、治療用ウイルスの研究開発が活発化し、モダリティ選択肢の幅が広がったという。
- 7月1日(金)
- 『テクノロジーとWellbeing、予測不能の時代の幸せ』 ーIEEE最高位賞「2020年度 IEEE Frederik Phillips Award」受賞 ー
- (株)日立製作所 フェロー、(株)ハピネスプラネット 代表取締役 CEO矢野 和男 氏
アプリ・フォト 名刺型ウェアラブルセンサー
㈱日立製作所:提供
1993年、単一電子メモリーの室温動作に成功。ナノデバイスの室温動作 に道を開いた。又、電気・電子産業への革新性を評価され、「人間中心の IoT技術開発と実用化」で IEEE最高位賞・2020年度IEEE Frederik Phillips Award 受賞。2004年からウエアラブル技術とビッグデータ活用で世界を牽 引。氏開発“Business Microscope”は歴史的ウエラブルデバイスとHBR誌 が紹介。予測不能の現代、変化に立ち向かわせるのは“やり甲斐”、これ が「幸せ」に繫ることを膨大なデータで実証。HP社は2020年、日立の出島 として新設。予測不能の時代の幸せにIoT技術で迫る。IEEEフェロー 。